洗濯機の処分にかかる費用は?正しい処分方法とメリット・デメリット

洗濯機の処分にかかる費用は?正しい処分方法とメリット・デメリット

本記事では、洗濯機の処分方法やそれぞれかかる費用、処分時のメリットやデメリットなどについて解説します。

洗濯機は「家電リサイクル法対象品目」のため自治体では処分ができません。

洗濯機を処分する際に

  • なるべく処分費用を抑えたい
  • すぐにでも楽に処分したい
  • 適切な処分方法・費用を知りたい

とお考えの方は、この記事を参考にして頂いてご自身にあった最適な方法を見つけてください。

 

洗濯機は家電リサイクル法対象品目です

家電リサイクル法は、粗大ごみの不法投棄を防ぎ、部品や素材を再利用することで、ごみの削減を目指すための法律です。

洗濯機関連では以下の製品が、家電リサイクル法対象品目となります。

  • 全自動洗濯機(縦型、ドラム式)
  • 洗濯乾燥機
  • 衣類乾燥機
  • 2槽式洗濯機
  • 排水機能付きの小型洗濯機

これら大量品目は、国で認められている業者に適切に引き渡し、リサイクル処分してもらうことが義務付けられています。

 

洗濯機を処分する費用の目安は?

洗濯機を処分する費用の目安は?

洗濯機を処分する際には、主に以下のような費用が必要となります。

  • 家電リサイクル料金
  • 収集・運搬料金
  • 運び出し費用

 

処分する手段によっては、上記費用のすべてが必要となる場合もあります。

ただし手段次第では、家電リサイクル料金のみで処分することも可能です。

それぞれ、どのような名目の費用なのか詳しく解説しましょう。

 

洗濯機のリサイクル料金

家電リサイクル法対象品目である洗濯機は、処分する際「リサイクル料金」を支払う必要があります。

洗濯機のリサイクル料金は、メーカーによって金額が固定されています。たとえば回収後にリサイクルをする流れの処分方法であれば、処分方法にかかわらず同じリサイクル料金の支払いが必要です。

リサイクル料金の目安としては、安い場合で2,530円。高くても3,300円ほどです。

収集処分を申し込む際に洗濯機のメーカーや型番を問われることがありますので、あらかじめ確認しておくとスムーズでしょう。

家電メーカー リサイクル料金
アイリスオーヤマ 3,300円
アクア 2,530円
アズマ 3,300円
アルミス 3,300円
イー・エム・エー 3,300円
イデアルリビング 3,300円
ウィンコド 3,300円
A-Stage 3,300円
エスケイジャパン 3,300円
LG Electronics Japan 2,530円
エレクトロラックス・ジャパン 3,300円
大阪ガス 2,530円
ケーズウェーブ 3,300円
コロナ 2,530円
サムスン電子ジャパン 2,640円
サンコー 3,300円
シービージャパン 3,300円
シャープ 2,530円
ジンアンドマリー 3,300円
ツインバード工業 3,300円
ツナシマ商事 3,300円
ティーズネットワーク 3,300円
テクタイト 3,300円
東京ガス 2,530円
ドウシシャ 3,300円
東芝ライフスタイル 2,530円
TOHO 3,300円
ニトリ 3,300円
日本ゼネラル・アプラィアンス 3,300円
ノジマ 3,300円
ハイアールジャパンセールス 2,530円
ハイセンスジャパン 3,300円
パナソニック 2,530円
日立グローバルライフソリューションズ 2,530円
富士通ゼネラル 2,530円
ベステックグループ 3,300円
ベルソス 3,300円
ミーレ・ジャパン 3,300円
三金商事 3,300円
三菱電機 2,530円
三ツ星貿易 3,300円
メイコー・エンタプライズ 3,300円
MOA STORE 3,300円
モダンデコ 3,300円
山善 3,300円
ヤマダホールディングス 2,805円
良品計画 2,530円
リンナイ 2,530円

 

収集を依頼する場合には収集・運搬料も追加に

洗濯機を処分する場合、指定業者や小売業者に収集を依頼すると、「収集・運搬費用」が別途必要です。

ほとんどの場合、3,000円前後の料金となるケースが多いです。

ただしメーカーや家電店に依頼した場合、業者の指定ができませんのでご注意ください。

収集・運搬料を安く抑えたい場合には、自分で引取所などへ持ち込む方法もあります。

 

屋外からの運び出し費用がプラスとなるケースもあります

家電店や自治体を経由して、収集運搬業者に洗濯機を収集してもらう場合には、収集・運搬費用がかかります。

ただしこの「収集・運搬」の作業には、取り外し工事や屋内からの運び出し作業は含まれていません。

洗濯機を蛇口から外してもらいたい場合や、部屋の外まで運び出してもらいたい場合には、別途運び出し作業費用が必要となることもあります。

費用の目安としては、3,000円~3,500円ほど。

買い替えの際には、無償で運び出し作業をしてもらえる場合もあります。

しかしご自身での運び出しが困難なさいは、念のため運び出しに対応してもらえるか、その際の費用はいくらかかるのか確認しておくようにしましょう。

 

洗濯機を処分する方法

洗濯機の処分方法をいくつか紹介しましょう。

 

洗濯機の買い替えと同時に引き取ってもらう

もっとも手間なくスムーズに処分できるのが、買い替えと同時に古い洗濯機を引き取ってもらう方法です。

ほとんどのケースでは新しい洗濯機を購入し、納入するタイミングで、古いほうの洗濯機を引き取り回収してもらいます。

収集・運搬費やリサイクル料は、引き取りに来た業者にその場で支払う流れです。

 

設置と同日に引き取ってもらえることがほとんどのため、回収のために在宅している必要もありません。

収集してもらう洗濯機のメーカーなどを確認しておく必要はありますが、その他面倒な手続きや段取りは家電店が行ってくれるため手間がなく便利です。

収集・運搬費用は請求されるケースが一般的ですが、家電店の配慮によって運び出しは無償で対応してくれることも少なくありません。

とはいえ販売店によって対応が異なりますので、念のため確認しておくと良いでしょう。

 

依頼者が支払う費用

  • 収集・運搬料金+リサイクル料金

※別途運び出し費用が掛かる場合もあります。

 

メリット

  • 収集の申し込みや手続きは家電店にお任せ
  • 購入のついでに収集してもらえる
  • 費用は収集のさいにその場で支払える
  • 多くの場合運び出し費用は無償で対応してくれる

 

デメリット

  • 収集運搬料金とリサイクル料金の両方の費用が必要
  • 業者の都合によっては設置とは別の日に収集となることがある

 

購入したお店に回収を依頼する

買い替えの予定がなく、洗濯機の処分だけを依頼したい場合には、洗濯機を購入したお店に処分を依頼する形になります。

洗濯機の製造メーカーと型番を調べて、購入した店舗または、近隣の支店に相談しましょう。

収集日を調整し、お店側が収集運搬業者を手配してくれます。洗濯機の取り外しや運び出しがむずかしい場合には、その旨を伝えておくようにしましょう。

 

依頼者が支払う費用

  • 収集・運搬料金+リサイクル料金
  • 収集・運搬料金+リサイクル料金+運び出し費用

運び出しが必要な場合は、運び出し費用が必要となることもあります。店舗によって対応が異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

 

メリット

  • 国で指定している方法のため安全で安心
  • 費用はその場(収集時)で現金で支払える

 

デメリット

  • 購入した店舗を調べるのが手間
  • 収集運搬料金とリサイクル料金の両方の費用が必要
  • 業者のタイミングに合わせて在宅の必要がある

 

市区町村で案内をしている家電回収協力店へ申し込む

購入した店舗がわからない場合や家電店が閉店してしまっている場合などは、お住いの市区町村ごとに決められた家電回収協力店へ収集依頼をします。

家電回収協力店は、市区町村など自治体によって申し込医先が異なりますので、お住まいの地域のホームページなどで確認をして、直接申し込みましょう。

「(自治体名) 洗濯機 処分」などと検索すれば、処分方法や申し込み先が記載された自治体のホームページが見つかるはずです。

 

依頼者が支払う費用

  • 収集・運搬料金+リサイクル料金+運び出し費用

市区町村によっては運び出し費用を支払わなくても、運び出しをしてくれる場合もあります。不安な場合は、家電回収協力店にご確認ください。

 

メリット

  • 市区町村で指定している業者が収集してくれるため安心
  • 費用はその場(収集時)で現金で支払える
  • 依頼すれば運び出しにも対応してくれる

 

デメリット

  • 最低限、収集運搬料金とリサイクル料金の両方の費用が必要
  • 業者のタイミングに合わせて在宅の必要がある

 

指定引取場所に自分で持っていく

市区町村ごとに定められている「指定引取場所」へ、依頼者が直接洗濯機を持ち込む形で処分を依頼することも可能です。

指定引取場所は自治体ごとに設けられています。連絡先や所在地などは自治体のホームページから確認が可能でしょう。

 

家電リサイクル料の支払いは、郵便局などへ行って自分で振込を行う必要があります。ご自身で洗濯機のメーカーを調べて必要な金額を振込み、発行されたリサイクル券を受け取りましょう。

指定引取所へは事前の予約は必要ありません。各施設の営業時間を確認し、時間内に洗濯機とリサイクル券を一緒に持ち込みます。

 

依頼者が支払う費用

  • リサイクル料金のみ

 

メリット

  • 自治体で指定している方法のため安全で安心
  • 収集・運搬料金がかからない
  • 自分のタイミングで持ち込み処分が可能

 

デメリット

  • リサイクル料金を自分で調べるのが手間
  • 郵便局でリサイクル料金を支払うのが面倒
  • 引取場所へ持ち込むのが大変

 

リサイクルショップで買い取ってもらう

購入してからあまり年数がたっておらず、故障もしていない状態の洗濯機であれば、リサイクルショップで買い取ってもらえる場合があります。

さすがに自分で持ち込むのは大変かと思いますので、取集を行ってくれるリサイクルショップを探してみると良いかもしれません。

大手家電量販店のヤマダ電機などでは、買い替えの際にも下取り査定してもらえますが、処分のみの場合でも買取可能となる場合があります。(出張買取の場合は別途訪問料がかかります。)

リサイクルショップでの買取価格は、年式や容量、使用年数などで大きく変わります。また汚れているよりもきれいな状態のほうが高く買い取ってもらえますので、きれいに掃除をしてから査定してもらうと良いでしょう。

 

依頼者が支払う費用

  • なし(買取なのでお金がもらえます)

※場合によっては出張手数料の負担が必要となることがある。

 

メリット

  • 費用がかからずむしろお金がもらえる
  • 出張買取可能なら持ち込みの手間が省ける

 

デメリット

  • 年式の古いものや汚れのひどいものは買取対象外
  • 出張手数料で買取額がほとんど残らない場合もある

 

ジモティなどのサービスで人に譲る

ジモティなどご近所交流型の譲渡サービスを利用して、費用をなるべくかけずに洗濯機を手放す方法もあります。

ご近所で洗濯機を安く手にしたいと考えている人に、無償で譲ってしまうのです。

送料の負担などは相手にお願いするか、ご自身で引取りに来てもらうようにすれば、余計な費用は掛かりません。

もちろんリサイクル料などの支払いも不要ですので、そのまま手渡しすればOKです。

 

ただし、取り外し作業や部屋からの運び出しなどは、基本自分で行う形となります。

また譲渡相手に自宅の住所などが知られてしまうリスクもあるため、上手に活用することが大切です。

 

依頼者が支払う費用

  • なし(場合によっては発送料負担)

 

メリット

  • 処分費用を極力抑えられる
  • 自宅まで取りに来てもらえれば手間がない

 

デメリット

  • 必ずしも譲渡できるとは限らない
  • すぐに手放せないこともある
  • 自宅を知られてしまうリスクがある
  • 部屋からの運び出しが大変
  • 受取人とやり取りの必要があり煩わしい
  • 場合によってはトラブルに巻き込まれてしまうこともある

 

不用品回収業者に回収依頼

不用品回収業者に回収依頼

お住まいの地域を対象とした、不用品回収専門の業者に依頼して処分することも可能です。

自治体などの指定業者ではありませんが、正しく業者を選べばほかの方法と変わらず安全に洗濯機を処分できます。

ほとんどの業者が、部屋からの運び出しに対応しているので、自分で運び出すのが大変という人にもおすすめです。

 

リサイクル料+処分費(作業費)での処分となるため、自治体を通しての収集よりも割高となる傾向にあります。

ただし業者によって収集料金は大きく異なりますので、単品での回収に対応している業者やリサイクル家電を安く回収している業者を選ぶといった方法もあります。

 

依頼者が支払う費用

  • 業者独自の収集処分料+リサイクル料金

※業者によっては収集処分料にリサイクル料金が含まれている場合もあります。

 

不用品回収業者での収集の場合、洗濯機1台の収集料金の目安は数千円~15,000円程度です。

複数の不用品をまとめてトラックに積み込んで15,000円程度という業者も多いので、こういったメニューを用意している業者の場合には、洗濯機以外の不用品もまとめて処分してしまうのがオトクでしょう。

 

メリット

  • 電話一本で収集に来てもらえる
  • 自分の好きなタイミングで回収してもらえる
  • 業者によっては即日回収も可能
  • 洗濯機以外の不用品もまとめて処分できる

 

デメリット

  • 業者選びがむずかしいことがある
  • 悪徳業者に騙されるリスクはゼロではない
  • 費用がかさむ場合がある

 

まとめ

洗濯機は、自治体の粗大ゴミで回収してもらうことのできない品目です。

家電リサイクル法のルールにのっとり、リサイクル前提で処分する必要があります。

基本的に処分するためには、どの方法でも「リサイクル料金」がかかる品目です。

お金を一切かけずに処分したい場合には、リサイクルショップでの販売やご近所さんへの譲渡がおすすめ。

ただし買取や譲渡は使える状態の洗濯機であることが前提となるため、壊れているものや古いものは処分する方向で考える必要があるでしょう。

今回紹介した方法は、どれも法に沿った安全性の高い処分方法ですので、ご自身の希望に沿うものを選んで処分しましょう。