プリンターの正しい処分方法と費用や注意点について【解説】
不要になったプリンターを処分するには、どのような方法があるのでしょうか。
費用をかけずにプリンターを処分する方法や、処分する際の注意点などについて解説します。
プリンターは「燃えないゴミ」として出せる自治体は多い
家庭向けに販売されている、インクジェットプリンターやレーザープリンター。一般的にプリンターなどの家電製品は、自治体が行う「粗大ゴミ」の回収対象品目です。
ですが大きさによっては、小型家電回収ボックスや燃えないゴミとして処分してもOKとしている自治体も少なくはありません。
地域によって「ゴミ」としてプリンターを処分する場合でも
- 粗大ゴミとして処分する
- 小型家電回収ボックスに入れる
- 燃えないゴミ(燃やせないゴミ/不燃ごみ)として処分する
など、大きさによっていくつかの手段が選べるのです。
粗大ゴミになるか燃えないゴミとして出すかは、自治体によってルールが異なります。おおむね「最大の辺が30cm超えるか否か」など、大きさで判断しているところが多いようです。
一部自治体では、「一番長いところが50cm以上」とするところや、「一般ごみの収集袋に入るかどうか」で判断しているところもあります。
自治体によってルールが異なる場合もあるので注意が必要
「粗大ゴミ」や「燃えないゴミ」として処分できることの多いプリンターですが、お住いの自治体によってはかなり細かなルールが設けられている場合もあります。
また自治体によっては「燃えないゴミ」として出せないところがあるほか、プリンターのインクタイプによっては「粗大ゴミ」としても回収できないところもあります。
自治体で処分するさいには、かならず地域のルールを確認するようにしましょう。
もし調べるのが面倒な場合には、自治体で処分する以外の方法も検討してみることをおすすめします。
企業用のプリンターは廃棄方法が異なるため注意
自治体へ処分依頼ができるのは、家庭向けに販売されている家庭用プリンターのみです。企業向けのプリンターや起業で使用しているプリンターなどは、事業ゴミ扱いとなります。
家庭ゴミのように、粗大ゴミや燃えないゴミとしては処分できないため注意が必要です。
各自治体によって事業ゴミの処分方法は異なりますので、適切な方法で処分するようにしましょう。
プリンターを無料で処分する方法
プリンターを処分する際、方法次第ではお金をかけずに処分することが可能です。
一定の条件が必要な場合もありますが、費用をかけずに処分したい方におすすめの方法です。
買い替えで下取りに出す
新しいプリンターの購入予定がある場合には、購入時にいらなくなったプリンターを購入店で下取りしてもらえる場合があります。
ただし店舗によっては下取り時に費用がかかる場合もありますので、事前に確認の上で依頼するようにしましょう。
現時点で無料で対応してくれることが分かっているのは
- ヤマダ電機(買取)
- ヨドバシカメラ(一部製品の購入に限り)
- ビックカメラ
などです。
なおネットショップでの購入による無料下取りには、対応していない店舗がほとんどです。
下取りを希望する際は、必ず条件などを確認するようにしましょう。
小型家電回収ボックスに入れる
小型家電には、金・銀などの貴金属やレアメタルなどの、価値のある金属が使われているものも多くあります。
リサイクルを促進するために、一定のサイズ以下の小型家電を無料で回収できる、「小型家電回収ボックス」が用意されている自治体も多いのです。
小型家電ボックスは、お住まいの地域の役所や市民センター、公民館やコミュニティーセンターといったところに設置されています。
投入口が40cm×45cmくらいのものが多いため、プリンターサイズがそれ以下であることが条件です。
持ち込む手間はありますが、回収の手続きもなく無料で処分できるため、もっともおすすめの処分方法だといえるでしょう。
リネットジャパンに回収してもらう
リネットジャパンという、環境省・経済産業省から正式に認定を受けた「認定事業者」に回収依頼する方法もおすすめです。
小型家電回収ボックスでの回収と同様、回収したプリンターに付属している金属などをリサイクルする業務を行っています。
古いプリンターや故障しているプリンターでも回収対象となりますので、気軽に申し込みができます。
梱包資材を取り寄せて利用する場合には段ボール購入費用がかかりますが、自宅にあるもので梱包すれば費用は完全無料です。
プリンターは、予約した日時に合わせて佐川急便が回収に来てくれますので、持ち運びの手間もありません。
ただし回収できるのは、「梱包した状態で3辺140cm以内」または「20キロ未満」のプリンターである必要があります。
梱包の手間はかかりますが、無料で自宅まで取りに来てもらえるので便利です。
故障していなければ中古品として売る・譲渡することも可能
プリンターが故障しておらず、まだまだ使える状態なのであれば、中古品として売ったり譲ったりすることもできます。
あまり高額での売却は期待できませんが、費用をかけて処分するよりはオトクでしょう。
ただし購入者とのやり取りなどが発生するため、トラブルの可能性や、手続き、発送の手間がかかります。
いくつか手段がありますので、特徴別に紹介しましょう。
リサイクルショップで買い取ってもらう
有名メーカー品で販売年数も浅く動作可能なプリンターであれば、リサイクルショップなどで買い取ってもらうことも可能です。
あまり高額な査定額は期待できませんが、きれいに掃除をしたうえで持ち込めば、多少の買取額にはなるかもしれません。
家電製品やパソコン周辺機器の買取に力を入れているリサイクルショップの方が、積極的に買取に応じてくれる可能性が高くなります。
近隣にそうしたショップがあれば、一度電話などで査定額などを訪ねてみると安心でしょう。
メルカリやオークションで売る
故障や破損がなく、まだまだ使えるプリンターであれば、メルカリやオークションなどで売るのもひとつの手です。うまくいけば、多少のお小遣い程度の収入にはなるかもしれません。
ただし必ずしもすぐに売れるとは限らないほか、購入者とのやり取りや発送などの各種手続きが発生するなどの手間もあります。
今すぐにプリンターを処分したい場合には不向きですが、多少でもお金に変えたいというかたにはおすすめです。
ジモティーなどで譲渡する
ジモティーなど、不用品を譲渡(売買)するサービスを利用するのもひとつの方法です。人気のメーカーやブランドのプリンターであれば、数千円程度の金額をつけて売ることも可能。
すぐにでも手放したい場合には、譲渡価格を「0円」にすることで、比較的簡単に欲しいという人が現れるはずです。
直接手渡しする場合には居住地や素性を知られてしまうリスクがありますが、匿名で発送できるシステムもあるので安心です。
その他の処分方法
そのほかにも、さまざまなプリンターの処分方法があります。費用がかかってしまう方法もありますが、どの方法も適切な方法ですので、処分の際の参考にしてください。
自治体に粗大ゴミとして回収依頼をする
もっとも身近な処分方法として、自治体の粗大ゴミ回収に来てもらう方法があります。ただし粗大ゴミとして回収処分をしてもらうためには、数百円から千円程度の処理手数料が必要です。
また回収日当日の朝、指定された場所に出しておく必要などもあるため、多少手間もかかります。
手数料がかかってしまうので、あえて粗大ゴミとして収集してもらうことに、あまりメリットはないかもしれません。
しかし多少費用はかかっても手軽に回収ほしい人や、プリンターが大きくて小型家電回収ボックスに入れられない場合などには、利用しやすい方法だといえそうです。
燃えないゴミとして処分する
「1辺が○○cm以下」や「ゴミ収集袋に入る大きさ」など、自治体で定められているサイズ以下の大きさのプリンターであれば、月に何度かある「燃えないごみ」の日に出すこともできます。
自治体指定のゴミ収集袋自体、有料である地域がほとんどですので、無料では処分できません。
とはいえ燃えないゴミ(不燃ごみ)の日に、ゴミ集積場までもっていくだけなので、煩わしい手続きや申し込みなどをせずに処分できるのは大きなメリットでしょう。
不用品回収業者に回収依頼をする
地域を回っている民間の不用品回収業者に、収集処分を依頼するのもひとつの方法です。こちらも有料での処分方法となりますが、電話一本ですぐに回収に来てくれる業者も多く便利です。
業者によって回収費用は異なりますが、単品回収に対応している業者であれば、1台数百円程度で回収してもらえるケースもあります。
ただし基本料金や出張費などが加算されるケースも少なくはないため、回収依頼をするさいには事前の確認が大切です。
たくさんの不用品がある場合には、トラックにまとめて積み放題でオトクに処分ができることもあります。
プリンター単品の処分には不向きですが、プリンターも含む多くの不用品をまとめて処分したい場合には検討してみるのもよいでしょう。
プリンターを処分する際はあまり費用をかけない方法がおすすめ
プリンターは小型家電回収ボックスの利用やリネットジャパンへの回収依頼など、無料で処分できる方法がいくつもあります。
それぞれ多少の手間はかかってしまいますが、費用をかけずに処分ができるというメリットがあります。
そのほかの方法でも費用は掛かりますが、プリンター自体そう大きなものではないため、高額になることはありません。
費用や手間、申し込みの難易度などを総合的に判断し、利用しやすい方法で処分するとよいでしょう。