エアコンの処分方法は?処分費用の相場と処分時の注意点

エアコンの処分方法は?処分費用の相場と処分時の注意点

本記事では、エアコンの処分方法やかかる費用の相場などについて紹介しています。

エアコン処分の際の注意点にも触れていますので、安心してエアコンを処分するためにも、ぜひご確認ください。

 

エアコンは自治体の粗大ゴミ収集では処分できない

家庭用エアコンは販売店が引き取り、家電メーカーがリサイクルするよう定められている「家電4品目」にあたる製品です。

家電リサイクル法で定められているため、処分するときは必ず指定業者によるリサイクルが必要です。

 

そのため、自治体独自で行っている「粗大ゴミ回収」では、収集してもらえない品目となります。

お住いの市区町村に問い合わせても、回収に来てもらうことができませんのでご注意ください。

 

また地域に設置されている「小型家電ボックス」や「拠点回収」、「リサイクルステーション」のようなところに捨てるのもNGです。

許可された方法以外で処分すると、不法投棄として懲役または罰金刑に処される可能性もあります。

 

エアコン処分にかかる費用について

エアコンを含む家電リサイクル法対象品目を処分する際、必ずかかるのが「リサイクル料」です。

この「リサイクル料」に加え、収集が必要な場合には「収集運搬料」が発生するのが一般的。

 

ちなみに「リサイクル料」は指定リサイクル業者に、「収集運搬料」は収集業者に対して支払う費用です。

指定業者に回収を依頼する場合はこれらの費用をまとめて支払い、リサイクル業者への支払いと引き渡しを代行してもらいます。

なお、認定されている処分場などへ自分で直接持ち込む場合には、「収集運搬料」は不要です。

 

リサイクル料はエアコンのメーカーによって決まっている

エアコンのリサイクル料は、900円~2,000円です。それぞれメーカーによって料金が決められています。

※ヤンマーエネルギーのみリサイクル料9,900 円

 

リサイクル料金とメーカーは以下の通りです。

リサイクル料 対象メーカー
990円 ATHLETE、BEAVER、CHOFU、CYBER、DX BROADTEC、Electrolux by TOSHIBA、FISHER、FUJITSU、FUNPAL、HITACHI、i:na、KOIZUMI、LG、MITSUBISHI、National、PRECIOUS、PRINCESS、PURPOSE、SANYO、SUEDE、Symphonic、TOSHIBA、内田製作所、エルジー電子ジャパン、大阪ガス、金星ジャパン、小泉成器、ゴールドスタージャパン、コロナ、三洋セールス&マーケティング、三洋電機、三洋電機空調、シャープ、ゼネラル、ダイキン工業、髙木産業、長府製作所、東京ガス、東芝キャリア、東芝ホームアプライアンス、東芝ライフスタイル、トヨトミ、ノーリツ、パーパス、ハイアールジャパンセールス、パナソニック、日立アプライアンス (ハウステック以外)、日立ジョンソンコントロールズ空調、日立製作所、日立ホーム・アンド・ライフソリューション、ビーバーエアコン、富士通ゼネラル、船井電機、松下電器産業、三菱重工業 (空調システム)、三菱電機、リンナイ
2,000円 Abitelax、angle、ClairVue、CLESEED、DENSOワインセラー、DIGITAL SONIC、Elabitax、ELSONIC、FOREST LIFE、GE、GENERAL ELECTRIC、Haier(森田電工)、iiZA、iwatani、Jericho、JVCケンウッド、Lavic、MATSUO、MORITA、NAKATOMI、NEC、Purnity、Qriom、s!mplus、SKINNY、smeg、SOLARIA、Tech view、Victor、wine Gourmet、愛朋<アイホウ>産業、アイリスオーヤマ、岩谷産業、エスケイジャパン、エポテック、カメイ、サンエ-ス、三協 (TECO JAPAN)、三洋ハイアール、ジーイー・エンジンサービス・ディストリビューション・ジャパン、ジーエーシー、ゼネラルエアコン、セラヴィ、ソニー、テクノマツオ、デンソーエアクール、東邦ガス、ナヴィック、ナカトミ、中野エンジニアリング、ニットー冷熱製作所、ニトリ、日本ビクター、ノジマ、ハイセンスジャパン、フィフティ、森田電工 (ユーイング)、山善、ユーイング (森田電工)、吉井電気
9,900円 YANMAR、ヤンマーエネルギーシステム

 

ちなみにこのリサイクル料は、エアコンの本体(室内機)と室外機をセットでリサイクルする場合の料金です。

また「エアコン本体(室内機)のみ」や「室外機のみ」でも、リサイクル料金は変わりませんのでご注意ください。

 

エアコンの処分方法と処分費用の相場は?

エアコンは粗大ゴミとして回収できませんが、正しく処分できる方法はいくつもあります。

適切に処分できる方法と、かかる費用の目安や相場を紹介します。

 

購入した(または新しく購入する)店舗に回収依頼をする

エアコンを購入した家電量販店などがわかっている場合には、その店舗に回収依頼が可能です。

販売店によってルールが異なる場合がありますが、基本的には「リサイクル料+収集運搬料」の支払いが必要となります。

 

なお、販売店によっては下記のように引き取り対応ルールが違う場合があります。

  • 新たにエアコンを購入した場合にのみ古いエアコンを引き取る
  • 過去に購入していれば新規購入なしでも引き取り対応する
  • 新規購入・購入なしの両方に対応(収集運搬料が異なる)

 

ただし、販売店によっては、「買い替え時のみ引き取り可」とする場合もあるため、注意が必要です。

エアコンを買い替える場合はとくに問題ありません。しかし引き取りのみ依頼したい場合には、対応可能かをあらかじめ確認したほうがよいでしょう。

 

費用の目安

  • リサイクル料(990円~2,000円)+収集運搬料(550円~2,000円)

※引き取りのみの場合、収集運搬料が5,000円程度と高めに設定している販売店もあります。

 

家電回収協力店に回収依頼をする

購入した販売店がわからない場合でも、家電回収協力店であれば、エアコンの引き取りをしてもらえる場合があります。

家電回収協力店の連絡先は、お住まいの自治体のホームページにて確認できます。

 

協力店によって対応できるエリアが限られていることも多いので、お住まいのエリアに対応しているか確認の上で連絡するようにしましょう。

家電回収協力店に依頼する場合も、リサイクル料+収集運搬料がかかります。

収集運搬料は家電回収協力店が独自で定めるため、協力店に追って料金が大きく異なります。

 

費用の目安

  • リサイクル料(990円~2,000円)+収集運搬料(1000円~3,500円)

 

指定引取場所へ自分で持ち込む

各自治体で指定された引取場所への直接持込も可能です。
指定引き取り場所は、お住まいの地域のホームページにて確認できます。

指定引取場所へ持ち込む場合は、収集運搬料の支払いは必要ありません。
リサイクル料は、事前に郵便局で振り込んでおく必要があります。

 

費用の目安

  • リサイクル料(990円~2,000円)

 

回収業者に引き取り回収を依頼する

不用品回収を専門としてしている業者に、回収とリサイクル処分を依頼する方法もあります。

収集料金は業者によってさまざまですが、エアコンのみであればそう高額になることはありません。

 

廃棄処分する際は収集代+リサイクル料(990円~2,000円)がかかるのが一般的です。
リユースをする場合には、収集代のみで回収してもらえる場合もあります。

 

年式が浅く人気のメーカーのエアコンなどの場合には、逆に買い取ってもらえる場合もありオトクです。

民間の不用品回収業者に依頼する際は、エアコンの取り外し作業に対応しているかどうか確認したほうが安心です。

また信頼できる業者かどうか、出張見積もりなどを利用し、その対応を見てから利用を決めることをおすすめします。

 

費用の目安

  • 15,000円~

※上記にリサイクル料990円~2,000円別途加算の場合と、含む場合。リユースのため、リサイクル料の徴収がない場合もあります。

 

リサイクルショップに買取依頼をする

年式が浅く故障などがみられない場合には、リサイクルショップで買い取ってもらう方法もあります。

ショップによっては出張買取に対応しているところや、取り外し作業などをやってくれるところもあります。

 

きれいに掃除をした状態で買取査定をしてもらえば、高額査定が付く場合もあるでしょう。

リサイクルショップに買取をしてもらう場合は、リサイクル料の徴収は必要ありません。

 

エアコン処分を依頼する際の注意点

エアコンを処分する際には、正しく処分する以外にもいくつか注意すべきことがあります。

とくに注意すべき点を、いくつかまとめました。

 

エアコンの取り外しに関する対応を確認しておく

設置された状態のエアコンを処分する場合には、エアコンの取り外し作業が必要となります。

業者が回収の際に取り外し作業も行ってくれるのが、一般的な流れです。

無料で対応してくれる業者もいれば有料で対応してくれる業者もいます。

 

ただし対応は業者によってまちまちなため、事前にどのような対応となるのか確認が必要です。

回収時にとてつもない金額を請求されないためにも、回収費用だけでなく取り外しに関しても確認しておくようにしましょう。

 

ネットオークションやフリマはおすすめしない

エアコンはネットオークションやジモティなどのサービスでも、多くやり取りされています。

しかし個人がエアコンを取り外したうえで売買するのは、あまりおすすめできません。

 

オークションなどに出品しているのは個人ではなく、古物などを取り扱う業者や個人事業主などがほとんどです。

エアコンの取り外しや運搬なども非常に困難ですし、設置後の動作も保証できません。

思わぬトラブルになりかねないため、個人での売買は避けたほうがよいでしょう。

 

まとめ:エアコンを処分は費用と取り外し作業の有無を確認して

エアコンを処分する際は、メーカーごとのリサイクル料が必要となります。

費用が高くつくかどうかは、収集運搬料がいくらかかるかによって異なります。

 

リユース可能なエアコンは、査定の上で買い取ってもらうのが一番です。

またエアコンの買い替えと同時に引き取ってもらうと、比較的安く処分ができます。

 

引き取りを依頼する際は費用だけでなく、取り外し作業の有無や費用も確認しておくと安心です。

いくつか処分方法を比較し、トラブルなく安全に処分できる方法を選ぶようにしてください。