テレビの処分方法7選!処分方法の費用とメリットデメリット

テレビの処分方法7選!処分方法の費用とメリットデメリット

新しいテレビを買うときに、今使っているテレビの処分で困ったことがある方は多いでしょう。テレビは誤った方法で処分すると違法になります。今回はテレビの正しい処分方法7選とそれぞれの処分方法でのメリットとデメリットをご紹介します。正しくテレビを処分する方法を知って、適切な方法を選ぶ参考にしてください。

 

 

1)テレビは自治体の粗大ゴミ回収では処分できない

自治体の粗大ゴミ回収サービスがありますが、自治体ではテレビは粗大ゴミとして処分することはできません

 

【1】テレビはリサイクル家電

自治体でテレビを処分できない理由は、テレビが「リサイクル家電」だからです。ただし、テレビの中でも以下のようなものは例外です。

 

  • 携帯用の液晶テレビ
  • 車載用の液晶テレビ
  • お風呂場などの建物組込まれたテレビ

 

【2】家電リサイクル法とは

「家電リサイクル法」とは正式名称を「特定家庭用機器再商品化法」と言います。リサイクル可能なものは再利用し、粗大ゴミを減らそうという法律のことです。家電リサイクル法の対象となっている家電は以下のようなものがあります。

  • エアコン
  • テレビ
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

 

 

2)テレビを処分する事前準備

テレビを処分する前に準備が必要です。後に説明しますが、処分方法によっては事前準備が必要ないこともあります。

 

【1】メーカー、型番を調べる

処分するテレビのメーカーや型番を調べます。テレビの裏側にシールがありますので、比較的簡単に調べることができます。

 

【2】説明書や保証書を準備する

テレビを購入したときについてきた説明書や保証書があるなら準備しておきましょう。買取が可能な場合に必要になります。またテレビを運搬するときに必要ならば、ダンボールなどの梱包資材も準備しておきましょう

 

【3】B-casカードの契約を変更・解約する

スカパーやWOWOW など有料放送の契約をしているB-casカードを使っていた場合には、契約変更や解約手続きなども忘れずに行ってください

 

【4】B-casカードを処分する

テレビのB-casカードは処分方法によっては不要です。B-casカードは以下の方法のどちらかで処分します。

 

  • カスタマーセンターでカード返却
  • ICチップ部分を切断して捨てる

 

 

3)テレビの正しい処分方法7選・メリットとデメリット

 

ここからはテレビの正しい処分方法をご紹介していきます。それぞれの処分方法でメリットデメリットも併せて確認して、適切な処分方法を選んでください。

 

【1】処分対象のテレビを購入した店舗に依頼

家電リサイクル法では、購入した店舗(小売店)に引取義務があります。テレビを購入した家電量販店などに連絡し、引取・処分を依頼することができます。実店舗だけでなく、ネット販売の場合でも同様に引取処分を依頼することが可能です。店舗によって引取方法が変わることもありますので、各店舗に確認するようにしてください。

 

①費用目安

表は液晶・プラズマテレビ回収費用の目安です。ブラウン管テレビの処分費用は、各店舗のサイトを確認してください。費用はすべて税込み金額です。またテレビのメーカーによって、リサイクル回収費用が異なることがあります。

 

その店舗で購入したテレビの処分の店舗持ち込みの場合の費用は以下のようになります。

 

・15型以下のテレビの場合

家電量販店名 リサイクル費用 リサイクル運送費 テレビ持ち込み
処分費用合計
ヨドバシ 1,870円 2,750円 4,620円
ビックカメラ 1,870円 2,750円 4,620円
ヤマダ電機 1,870円 1,650円 3,520円
ケーズデンキ 1,870円  1,650円 3,520円
ノジマ 4,620円~(メーカーによる) 4,620円~

 

・16型以上のテレビの場合

家電量販店名 リサイクル費用 リサイクル運送費 テレビ持ち込み
処分費用合計
ヨドバシ 2,970円 2,750円 5,720円
ビックカメラ 2,970円 2,750円 5,720円
ヤマダ電機 2,970円 1,650円 4,620円
ケーズデンキ 2,970円 1,650円 4,620円
ノジマ 5,270円~(メーカーによる) 5,270円~

 

また自宅引き取りの場合には別途訪問回収費が加算されます。訪問回収費は、2021年5月時点での費用です。計算式は『家電リサイクル費用+リサイクル運送費+訪問回収費』です。

 

・15型以下のテレビの場合

家電量販店名 リサイクル
料費用金
リサイクル
運送費
訪問回収費 訪問引取処分費用
合計
ヨドバシ 1,870円 2,750円 2,200円 6,820円
ビックカメラ 1,870円 2,750円 4,620円
ヤマダ電機 1,870円 1,650円 2,750円 6,270円
ケーズデンキ 1,870円 1,650円 3,300円 6,820円
ノジマ 4,620円~(メーカーによる) 3,850円 8,470円~

 

・16型以上のテレビの場合

家電量販店名 リサイクル
費用
リサイクル
運送費
訪問回収費 訪問引取処分費用
合計
ヨドバシ 2,970円 2,750円 2,200円 7,920円
ビックカメラ 2,970円 2,750円 5,720円
ヤマダ電機 2,970円 1,650円 2,750円 7,370円
ケーズデンキ 2,970円 1,650円 3,300円 7,920円
ノジマ 5,270円~(メーカーによる) 3,850円 9,120円~

 

②メリット

訪問の場合には料金が加算されますが、運搬する手段が無い方にはメリットが大きいと言えます。家電リサイクル券の発行も行ってもらえるので、面倒な手続きが不要であることもメリットです。

 

  • 自宅に引取に来てくれる
  • 家電リサイクル券の発行も行ってくれる
  • 壊れたテレビでもOK

 

③デメリット

テレビの買い替えの場合と異なり、運搬費用がかかるので割高になります。事前準備をあらかじめ行う必要もあります。

 

  • 事前準備が必要(メーカーや型番の確認・B-casカードの解約など)
  • 運搬費用がかかる
  • 買い替えよりも費用が割高になる
  • 支払いは現金のみ

 

【2】新しいテレビを購入する店舗に処分を依頼

新しいテレビを購入した店舗に処分を依頼することができる場合があります。店舗ごとに条件や費用も異なるため、購入する前に店舗に確認するのがおすすめです。

 

①費用目安

購入時に同時に申し込みをしないと、別料金になる場合があるので注意しましょう。表は液晶・プラズマテレビ回収費用の目安です。ブラウン管テレビの処分費用は、各店舗のサイトを確認してください。料金はすべて税込み金額です。またテレビのメーカーによって、リサイクル回収費用が異なることがあります。

 

・15型以下のテレビの場合

家電量販店名 リサイクル
費用
リサイクル
運送費
処分費用合計
ヨドバシ 1,870円 550円 2,420円
ビックカメラ 1,870円 1,650円 3,520円
ヤマダ電機 1,870円 1,650円 3,520円
ケーズデンキ 1,870円 1,650円 3,520円
ノジマ 2,970円~(メーカーによる) 2,970円~

 

・16型以上のテレビの場合

家電量販店名 リサイクル
費用
リサイクル
運送費
処分費用合計
ヨドバシ 2,970円 550円 3,520円
ビックカメラ 2,970円 1,650円 4,620円
ヤマダ電機 2,970円 1,650円 4,620円
ケーズデンキ 2,970円 1,650円 4,620円
ノジマ 4,070円~(メーカーによる) 4,070円~

 

②メリット

新しいテレビの設置と同時に引き取ってくれるため運搬の必要がなく便利です。家電リサイクル券の発行も店舗側で行うため、利用者の負担がないことがメリットです。

 

  • 設置と同時に古いテレビを引き取ってくれる
  • 家電リサイクル券の発行も行ってくれる
  • 壊れたテレビでもOK

 

③デメリット

テレビのサイズによって料金が決められているため、あらかじめメーカーや型番の確認などが必要です。また別途運搬費用がかかることもデメリットだと言えるでしょう。

 

  • 事前準備が必要(メーカーや型番の確認・B-casカードの契約変更など)
  • 運搬費用がかかる
  • 支払いは現金のみ

 

【3】自治体指定の引取所への持ち込み処分

自治体指定の引取所に持ち込み、テレビを処分する方法もあります。運搬が問題ないのであれば、運搬費用がかからず安くテレビを処分することができます。処分までの手順は、郵便局で家電リサイクル券を購入し、指定引取所に連絡して持ち込みの日時を決めます。あとは指定の日に持ち込めばテレビの処分が完了です。

 

①費用目安

自分で引取所に持ち込む負担があるものの、運搬費用がかからず他の方法に比べて安く処分することができます。料金については家電リサイクル法で定められたリサイクル費用のみです。

 

  • 15型以下のテレビ・・・1,870円
  • 16型以上のテレビ・・・2,970円

 

②メリット

指定引取所への持ち込みでの処分は、何といっても処分費用が安いことがメリットです。各自治体の公式サイトでお近くの指定引取所を確認し、処分の申込みをしてください。

 

  • 処分費用が安い
  • 壊れたテレビでもOK

 

③デメリット

運搬手段がない方にとっては、レンタカーを借りるなどが必要になるためデメリットの方が多いでしょう。事前に郵便局でのリサイクル費用の支払い手続きも必要であるため、利用者の負担は大きいと言えます。

 

  • 事前準備が必要(メーカーや型番の確認・B-casカードの契約変更など)
  • 運搬手段が必要
  • 郵便局での手続きが必要

 

【4】自治体指定のテレビ処分可能な業者に依頼

自治体の粗大ゴミ回収では回収対象外のテレビは、自治体指定の業者に依頼すれば処分できる場合があります。インターネットや電話で申し込みをすれば、指定の業者が引き取りに来ます。

 

①費用目安

自治体指定のテレビの処分は持ち込みと異なり、リサイクル費用と収集運搬費用がかかります。
目安の料金には消費税が含まれています。

リサイクル費用 収集運搬費用 テレビ処分費用合計
15型以下 1,836円~3,148円 2,700円 4,536円~5,848円
16型以上 2,916円~3,688円 2,700円 5,616円~6,388円

 

②メリット

テレビを処分する他の方法よりも、費用がやや安いことはメリットです。また自治体が指定した業者であるため悪徳業者にあたってしまう可能性は低いと言えるでしょう。

 

  • 費用が安め
  • 信頼感がある
  • 自宅に引取に来てくれる
  • メーカー・サイズがわかれば処分可能
  • 壊れたテレビでもOK

 

③デメリット

自治体指定の業者に処分してもらうには、申し込みの際にメーカーやサイズを確認しておく必要があります。支払いは引き取りの際に、現金のみとなっています。

 

  • 事前準備が必要(メーカーやサイズの確認・B-casカードの契約変更など)
  • 運搬費用がかかる
  • 玄関先までの運搬が必要
  • 支払いは現金のみ

 

【5】リサイクルショップでテレビを買い取ってもらい処分

まだ使えるテレビであれば、リサイクルショップに持ち込みで買取してもらうことで処分できます。新しいテレビであれば、買取金額も高めになり処分費用がかからない場合もあります。

 

①費用目安

引き取り費用や買取料金は、リサイクルショップの査定金額によるため算出することができません。いきなり持ち込むのではなく、電話でメーカーや型番を伝えおおよそいくらぐらいになるのかを確認するのがおすすめです。

 

②メリット

リサイクルショップでのテレビの処分は他の方法よりも費用が安いことがメリットです。買取りできる場合には、処分費用0で、かつ収入にもつながるということは魅力です。新しい型で人気のあるテレビあれば高額買取になる場合もあります。

 

  • 費用が安い
  • 買取対象の場合収入になる
  • 出張買取で運搬しなくてもいいこともある

 

③デメリット

リサイクルショップでのテレビの処分の場合は、必ずしも引き取りができるとは限らないという点です。おおよそ製造から5年以上経過しているテレビは引き取りできないことが多いです。引き取りができない場合には他の方法で処分を考えましょう。

 

  • 事前準備が必要(メーカーや型番の確認・B-casカードの契約変更など)
  • 引取りが出来ない場合がある
  • 壊れたテレビは処分できない

 

【6】フリマやオークション販売で処分

リサイクルショップと似ていますが、インターネットのフリマやオークションでテレビを販売して処分する方法もあります。場合によっては壊れたテレビでも新しい型であれば、ジャンク品として出品することもできます

 

①費用目安

費用目安はテレビのメーカーや型番、需要があるかどうかなどで変動します。処分費用としては、販売額から送料を差し引いて考える必要があります。新しいテレビであれば、高額で販売することも可能ですので場合によっては大きな収入になることもありまます。

 

②メリット

壊れたテレビであっても需要さえあれば販売できるのが、フリマやオークションでのメリットです。場合によってはリサイクルショップに持ち込むよりも高額で売れることもあります。インターネットでの手続きや発送手続きがスムーズにできる方には、魅力的な処分方法だと言えるでしょう。

 

  • 処分費用がゼロ
  • 販売額がそのまま収入になる
  • 壊れていても販売できることもある

 

③デメリット

フリマやオークションでの販売をするには、出品するための手続きが必要です。写真を撮ったり、メーカーや型番などのテレビの詳細を記載する手間がかなりかかります。発送場所まで運搬する必要もあることはデメリットだと言えます。

 

  • 事前準備が必要(メーカーや型番の確認・B-casカードの契約変更など)
  • 処分までの手続きが面倒

 

【7】不用品回収業者に処分を依頼

不用品回収業者に処分を依頼する方法もあります。不用品回収業者はほとんどの場合リサイクル費用や運搬費用はかからないので処分のための費用は比較的安いと言えるでしょう。不用品回収業者が買取サービスを行っている場合には、処分費用がゼロである場合もあります。

 

①費用目安

費用の目安はテレビ単品で算出しています。不用品回収業者によって料金の設定はさまざまで、メーカーや型番によっては買取可能な場合もあります。買取希望の場合には、申込みの際に申し出る必要があります。不用品回収業者「粗大ゴミ回収サービス」ではテレビ単品で2,000円~が費用目安です。

テレビ単品回収費用・・・2,000円~

 

②メリット

不用品回収業者に依頼しテレビを処分する場合には、他の方法と異なり事前準備が必要ない点はメリットです。メーカーや型番がわからない場合や壊れて使えないテレビでも回収可能です。買取可能なテレビであれば、処分費用がゼロになることもあります。申込みから処分完了までの手続きも簡単なのは魅力です。

 

  • 自宅に引取に来てくれる
  • 事前準備が不要
  • 壊れたテレビでもOK
  • 買取できる場合がある
  • 支払方法が豊富(クレジットカードやキャッシュレス決済)
  • 手続きが簡単
  • リサイクル費用や運搬費用なし

 

③デメリット

不用品回収業者でのテレビの処分で注意したいのは悪徳業者です。悪徳業者を選んでしまうと、高額請求をされてしまったり、回収したテレビを不法投棄されてしまったりと大きなデメリットになります。

 

  • 悪徳業者だと高額になる場合がある

 

【悪徳業者の特徴】

ここで不用品回収業者の中で、悪徳業者の特徴をご紹介します。これらに1つでも当てはまる不用品回収業者は、悪徳業者である可能性が高くなります。悪徳業者にあたらないように、信頼できる不用品回収業者を選ぶ参考にしてください。

 

  • チラシだけの不用品回収業者
  • 近隣を巡回している不用品回収業者
  • 住所が明確でない不用品回収業者
  • 強引な契約を迫る不用品回収業者

 

 

まとめ

テレビは家電リサイクル法対象品目になっていますので、正しい処分方法を選択する必要があります。処分するにはリサイクル費用金や運搬料がかかる場合が多いです。テレビ処分のどの方法もメリットデメリットがあります。 それぞれを比較し、適切な方法で賢くテレビを処分しましょう。